読書：素敵な日本人

素敵な日本人：東野圭吾著
日本の行事に絡めた４編と不思議な話５編からなるミステリ短編集です。
最初の「正月の決意」と「壊れた時計」が印象に残りました。
「正月の決意」は思い詰めた夫婦が適当な人たちとの関わりで、
考え直す話。
「壊れた時計」は何がわざとらしいが当然だったという、
わざとらしかろうが無かろうが小細工はすべきじゃ無いんだなって、
まー証拠を捏造する機会があったら教訓にしようかなって。
無いとは思いますが。
軽く読める１冊でした。

読書：逆転美人 香織

逆転美人　香織：藤崎翔著
美人なのに小さい頃から不幸、大事件に巻き込まれ、
雑誌に好き勝手書かれ、
弁明をこめての手記という形式の小説です。
分類としてはミステリーです。
本裏に伝説級超絶トリックと書いてありました。
私の場合、ミステリーでもトリックに興味は無く、
登場人物がどれだけ魅力的かとかその世界に浸りたいなので、
そういう感じで美人だけど
美人を生かせない人生を読みたかったかな。

なんか違った

元が漫画から派生した小説を読みました。
公式で出版されてる本ですが、んー違和感。
私の思う世界感では無いなっていう。
レビューも良かったし、作家さん自身のコメントも良い。
漫画では描かれてなかったエピソードで
読んでみたいって思ったんです。
ただ、やっぱり作家さん本人に描いて欲しかった。

読書：AX

AX：伊坂幸太郎著
殺し屋をやめたい殺し屋「兜」
普段は文房具メーカーの営業をし、家では恐妻家。
子供を持った時から辞めたいと考えていたが、
なかなか辞められず、命まで狙われる。
普通の生活の裏で死闘を繰り広げたり、
殺しの仲介場所は病院だったり。
平穏な生活の裏で繰り広げられる殺し合い。
兜の後悔だったり、家族愛とか書かれてます。
伊坂幸太郎さん、特別好きというわけじゃ無いけど、
なんか読んじゃう作家さんです。

読書：きみはだれかのどうでもいい人

きみはだれかのどうでもいい人：伊藤朱里著
「あなたは誰かの大切な人」という言葉も聞いたこと有ります。
そう人は誰かの大切な人だし、どうでもいい人です。
舞台は県庁の納税課です。
体調が悪く長く働くことができなくて、
久しぶりの社会復帰となったアルバイトの須藤深雪。
お世辞にも仕事ができるとは言えないし、
覚えもよくなく態度もどちらかといえば挙動不審。
ただただ善人。
須藤深雪を通して、
県庁納税課で働く女性達それぞれの物語です。
同じ場所にいても見てるものはそれぞれ違う。
そして誰かに傷つけられて誰かを傷つけてる。
したこと、されたことに対して、
結論が得られるかはわからないけど、
それでも自分で考えなくちゃいけないんだよね。
って思う話でした。